自閉症スペクトラム障害のお子さんをお持ちの非自閉の親御さんへ
お願いです。
嘆かないで下さい。
普通であれと責めないで下さい。
あなたのお子さんは多くの人とちょっと物事の理解の仕方が普通の子と違うだけなのです。
時として、あなたにとってあなたのお子さんの言動・行動は非常にわかりにくいかもしれません。
でもそれはお子さんにとっても同じなんです。
親のあなたの素のままの話しは、アスペルガーの子にとってとってもわかりづらいんです。
でも、あなたの期待にこたえたいんです。
あなたの期待にこたえ、あなたの笑顔と愛情をせい一杯受け取りたいんです。
あなたのことばを理解したいんです。あなたといっしょに微笑んでいたいんです。
でもお子さんは小さくて、親であるあなたのほうに合わせることはまだできません。
親であるあなたがお子さんのわかる言葉で語りかけてくれないと、あなたの期待にこたえられない自分を自分でいじめてしまいます。
嘆かないでください。
別にアスぺルガーであることは不幸なことではないんです。
あなたに嘆かれたらあなたのお子さんは頼るところをうしなってうろたえてしまうでしょう。
アスぺルガーの子だってやはり孤独はそうそう好きなもんじゃないんです。
アスぺルガーであることで、不便なことは多少あります。
まわりの音、匂い、見えるもの…ちょっとしたことで不安になります。
そしてアスぺルガーでない人のほうが多いから、外に出ると「わからない」ことも多くなります。
アスぺルガーでない人との関わり方がわからなくてどぎまぎします。そして時には衝突を起こします。
それはアスペルガーの子にとって、とても悲しいんです。
あなたが支えてくれればお子さんの不安や悲しみは軽くなるでしょう。
あなたがまわりのことばを翻訳してくれたら衝突をおこさないまわりとの関わり方がわかるかもしれません。
お願いです、忘れないでください。
あなたのお子さんが安心して頼れるのは親であるあなただけなのです。
あなたのお子さんはあなたが好きだとあなたにうまく伝えられないかもしれないけれど、あなたが好きなんです。
たいていの親がそうするように
お子さんを愛してあげてください。
お子さんを守ってあげてください。
話しを聞いてあげてください。
そうすればあなたのお子さんは幸せな子でいられるんです。